日本におけるCAD/CAM市場には、海外の3次元CAD/CAM製品が氾濫しています。2016年に開催された世界三大工作機械見本市の一つであるJIMTOFでは、CAD/CAMコーナーへの出展社19社中3社のみが国内でCAD/CAMを開発しているメーカーでした。我々は「加工技術はその国の風土に根ざしたもの」と信じており、CAD/CAMが製造業の基幹システムであることは紛れもない事実ですから、現実は非常に寒々とした状況にあります。たぶん、国内でCAD/CAMをパッケージとして開発している会社は、5本の指で数えられるほど少なくなっています。しかも2次元CAD/CAMと3次元CAD/CAMを自社で一貫して開発している会社は、シグマだけではないかと疑っています。
企業が海外展開を計る中で練度が低い作業者に図面を理解させる。コンピュータでの組立シミュレーションを使い試作期間を短縮する。曲面形状を表現し加工する。複雑で高精度な製品を段取り替えになしで多方向から加工する。これらの要求に応えるためには3次元CAD/CAMシステムが不可欠です。
1999年に販売を開始した「Speedy mill 3D」の後継として2012年11月にリリース。開発開始からV1.0のリリースまでに3年半。現在も機能アップに開発の総力を注いでいます。
CAD機能
2次元図面を作成するための2D作図機能と3次元モデルを作成するためのモデラーとしての機能が融合した操作環境を実現。海外のCADにはない視点から開発を進めています。
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2軸加工
シグマが今まで開発してきた2次元CAD/CAM「Speedy mill/Win」や「たまごWin」で培ったKnowHowを3次元CADと融合させ、日本の製造業にもっとも適したCAD/CAMを作り上げるためにさらに改良をくわえています。
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複合加工
旋削加工のための旋盤に穴あけやエンドミル加工が可能な加工ヘッドを付加したターニングセンタと呼ばれる工作機械での加工を複合加工と呼びます。機種によっては、同時5軸加工も可能であり、もっとも身近にある同時5軸加工機として、CAD/CAMの真価が問われます。
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同時3軸加工
型のような自由曲面を含む製品を、素材形状から製品形状へ一括して削り出します。計算をより高速にするには、正確でなめらかな面に仕上げるには、現場のイメージを満足する工具パスを出力するためには等々、機能の向上のためにさらに開発を進めています。
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同時5軸加工
5軸加工には、同時5軸加工と5軸で位置決めをし同時3軸で加工する5軸位置決め同時3軸加工があり、実際は後者の5軸位置決め加工がほとんどです。シグマでは2007年に同時5軸加工機を購入し、この分野の開発を本格化させ2009年4月にVer.1.0をリリースしました。
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3Dプレート分解
順送金型設計加工のためのシステムです。
このシステムの開発の歴史は、2次元CAD/CAM販売以前の1989年にまでさかのぼります。
その後、2次元CAD/CAM から3次元CAD/CAM「Speedy mill 3D」へと引き継がれ、「Speedy mill Next」でもさらに改良を加えて組み込まれています。シグマの開発思想を具現するシステムです。
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日本の製造業の中で独自の進歩をとげた2次元CAD/CAMシステムは、簡素化された表現で複雑な形状を記述することのできる製造業の重要なツールとしてまだまだその存在意義は大きく、製造現場の8割では、2次元CAD/CAMが主として運用されていると言っても過言では無いでしょう。現場からの要望を取り入れながら、操作性を落とすことなく、機能を充実させるために改良を進めています。
軽快な操作性が生産性をアップさせます。
シグマの原点となる2次元CAD/CAM。主に金型を造られているユーザーをターゲットとして開発しています。プレス金型に特化した機能も豊富です。
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